関西バッテリー株式会社

電池の知識

バッテリーの役割

バッテリーは、+極(正極)板,-極(負極)板と電解液から構成され化学反応により、直流の電気エギーを取り出すことができ、逆に外部から電気エネルギーを与えると蓄えることができるものです。自動車用バッテリーはエンジン始動の他に、ライトなどの電装品への電力供給や制御などの各種コンピューター機器へのバックアップもしています。
バッテリーは、エンジン始動時にスターターに電力を供給し、エンジン回転中はオルタネーター(発電機)によって電装品に電力が供給され、バッテリーも充電される仕組みになっています。

バッテリーの構造

バッテリーは、正極板、負極板とこの極板が接触してショートしないように隔離するセパレーターが交互に組合わせられた極板群と、電解液およびこれらを収納する樹脂の電槽・ふたから構成されています。電槽は6つに区切られ、極板群が直列接続されて電圧12Vになっています。
更に、ふたにはケーブル接続できるよう+端子,-端子が取付けられています。電解液は希硫酸で、比重1.280(完全充電時)です。
極板は、バッテリーに電気エネルギーを蓄える重要な役割をし、格子と活物質からできています。
格子は、網目形状で鉛合金からなり、活物質を保持して電気エネルギーを集配しています。活物質は+極(正極)が茶色の二酸化鉛、-極(負極)がグレー色の鉛からできています。

バッテリーの点検・保守方法

1.液面点検

日常点検として法律(道路運送車両法)で義務づけられています。少なくとも1カ月に1回は点検をしてください。

バッテリーの側面から液面を点検します。

1. 側面が汚れている場合は、水で湿らせた布で液面線の周囲を清掃し、液面がUPPER LEVEL(最高液面線)とLOWER LEVEL(最低液面線)の間にあることを確認します。
※乾いた布で清掃すると静電気により引火破裂(爆発)する恐れがあります。

2. 液面がUPPER LEVELとLOWER LEVEL間の半分以下に低下している場合は、直ちにUPPER LEVELまで精製水(市販のバッテリー補充液など)を補充し、補充後は、キャップ(液口栓)をしっかりと締めます。

2.外観点検

◆バッテリーの外観を目視点検します。

1. 本体にヒビ、割れ、欠け、液もれ、およびキャップ(液口栓)の排気孔にゴミなどの付着がないことを確認します。
2. 異常が認められた場合は、販売店にご相談ください。
3.取付け金具・端子の緩みの点検

◆取付け金具・端子の緩みの点検

1. 取付け金具の点検

バッテリーが取付け金具でしっかり固定されているか点検します。緩んでいる場合は、バッテリーがしっかり固定されるまで取付け金具のナットを締め直します。付け金具・端子の固定状態を点検します。

2. 端子の点検

バッテリー端子と車両側のケーブル端子との接続が、しっかり固定されているか点検します。緩んでいる場合は、しっかり固定されるまでケーブル端子のナットを締め直します。
腐食(サビ)が見られる場合は、ワイヤーブラシなどで取り除きます。

アドレス